「せんせ」
「……………………美、作?」
「久しぶり。あいかわらず童顔だね」
「おま……おまえ、その髪…」
「ん?きれいに染めたっしょ。何回も染めなおしたんだよ、コレ」
「まじで…。てことは、どこかに就職決まったのか?」
「そー。ホテルマン」
「うわ、ほんとに?おめでとう!じゃあやっぱり髪黒くしないとな」
「うん。がんばった」
「そっか…ほんとに良かった」
「目ぇうるんでるよ、先生?俺のことなのにそんなに嬉しい?」
「…だっ……お前、ほんとにグレてて…俺大学卒業していきなり副担任任されてどうしようかと…っ…」
「はは。ほんとにね。俺あん時クラスの頭だったからなぁ」
「笑い事じゃないよっ」
「まあね。でも、その俺がちゃんと就職して嬉しいでしょ?」
「……ん」
「じゃあ就職祝いにさ、先生にお願いがあるんだけど」
「お願い…?」
「今のホテルマンて、英語できなきゃなんだ。だから教えて?つきっきりで」
「英語…や、お前英語成績良かった…」
「ね?」
「でっ…でも俺まだ教師やってるから、時間が…」
「ね。(にっこり)」
「………わ…わかった、ょ」
「ありがとう先生。大好き」
「だぃっ…!?」
「かわいいね、先生。これから俺の四年分の思いを受けてもらうから」
* * * * *
お気に召しましたら…
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